第54話 富は屋を潤し,徳は身を潤す 「大学」お金があれば,家具や調度を整えて快適な住宅に住むことが出来ます.それと同じように,徳を身につけることが出来るならからだ中を潤して,心は広々とし,体も伸びやかになる,と言うのです. 「徳」とは子の場合,「格物致知」「誠意正心」の努力によって,おのずから身についてくるものです.更に具体的に言うなら,仁,義,礼,智,信などの徳目をさしています. こういう徳と自分を一体化することが出来るなら,何一つ心にやましいことはありません.それを高めていくことが出来れば,おのずから心も広く体も豊になるに違いありません. 確かに,やたら貧乏ゆすりをし,心までこせこせしていたのでは,社会人としては具合が悪いです.出来ることなら,心は常に伸びやかに,体もゆったりと構えていることが望まれます. そのためには,既に述べたように,「必ずその独りを慎み」,「自ら欺くことなき」ように努力しなければならないのだといっています. (99/5/2) |