第48話 つま立つものは立たず.自ら誇る者は長からず(老子)
「背伸びしてつま先で立とうとすれば,返って足下が定まりません.自分の功績を鼻にかければ,返って足を引っ張られます.」
これもまたその通りであって,どの企業にも,三十代ぐらいで,あいつはやり手だ,出来るやつだと,自他共に認められるような人物が二人や三人はいます.ところが,十年ぐらい経つと,往々にして「あの人,どこに行ったの」と言ったことになりかねません.
なぜでしょうか.やり手だからたぶんそれなりの能力も持っているし,功績もあったはずです.そこまではよいのですが,人間の性と言うべきか,そういう人物ほど,人を見下すような感じを,顔や態度に出しがちであります.その結果,まわりの反発を買って仕事の上でも行き詰まりせっかくの地位まで棒に振ってしまうと言うことにもなりかねません.
むろん,人間であるからには自信やプライドは必要です.でも,それはあくまでも心の中に秘めておきたいものです.頑張るにしても「つま先立つ」様な無理はしないで,さりげなく,自然に頑張りたい.それが長続きする所以だと老子は言いたいのでしょう.(98/9/20)
温故知新へ
ご意見ご感想はこちらへお願いいたします
|