温故知新


 第41話 苛政は虎よりも猛し 「礼記」


 孔子が弟子たちと共に泰山の麓あたりを通りかかったときのことです.一人の女性が墓のそばでさめざめと泣き崩れているではないですか.孔子は,しばらく泣き声に耳を傾けていましたが,やがて子路という弟子をやって訳を尋ねさせました.

 「何とも悲しげに泣いているが,一体どうしたというのか」

 「はい,昔,舅が虎に食われて,次いで夫が食われ,今叉息子まで虎に食われてしまいました」 

 「どうしてこんな土地から逃げ出さなかったのか」

 「ここにすんでいる限り,厳しい税金の取り立てがございませんから」これを聞いて孔子は弟子たちに語ったと言います.

 「おまえ達,良く覚えておくがいい,『苛政は虎よりも猛し』ということを」

 これは現代でも同じ事かも知れません.(9月29日)


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