第40話 その光を和らげ,その塵に同じうす 「老子」
「老子」は,万物の根元に「道」の存在を認め,この「道」から万物が生み出されてくると考えました.「老子」によれば,「道」はそれほど大きな働きをしながら,いささかも自己主張をしないで,いつもしんと静まり返っているのだと言います.そういう「道」のあり方を説明しているのが,この「和光同塵」という言葉です. 「光」とは,才能とか知識と言った意味です.「塵」とは,俗世間です.従って,この言葉は,「才能を包み隠して世間と同調する」と言った意味になります. 人間も,「道」の持っているこういう大いなる徳を身につけることができれば,どんな乱世でも生きぬ行くことができるのだと言います. 要するに,自分の才能をひけらかしたり,「おれが,おれが」と出しゃばるような生き方はするなというのです.しぶとい雑草のような精神と言って良いかも知れません.(9月29日) 温故知新へ |