温故知新


 第34話 過ち改めざる,これを過ちと言う 「論語」


 人間誰しも過ちを犯すことがあります.だから,過ちを犯したからと言って必ずしも責められません.問題はその後処理です.我々は往々にして過ちだと知りながらそれをみとめず,くちをぬぐってしらぬ顔をしたり,居丈高になって居直ったりしがちです.そしてそれを後悔したりします.

 孔子はまた,「過てば則ち改めるにはばかることなかれ」とも言っています.過ちを過ちとして認めることから人間の進歩が始まるのかも知れません.

 問題なのは,自分で自分の過ちに気付かない場合です.気付かなければ,また同じ過ちを繰り返す恐れがあります.人から過ちを指摘されるのはいやなものですが,実はそういう人がいてくれるということはありがたいことです.

 若い人を見ていて,これは将来伸びそうな人間だなあと思われるのは,率直なタイプが多いようです.そういうタイプの人は,よく人の意見を聞くから,孔子の言う「過ち」を犯すことがないのです.(9月13日)


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