温故知新


 第29話 軽諾は必ず信寡し 「老子」


 「軽諾」とは,軽々しく,「承知しました」等と返事をすること.つまり安請け合いのことです.従って,この言葉は「安請け合いは不信の元」という意味になろう.

 我々が犯しやすい過ちがこの安請け合いです.前後の事情も考えず,その場の雰囲気につられて,「分かりました.何とかしてみましょう」と,つい相手に希望を持たせるようなことを言ったりします.その結果,後で自分で自分を苦しめることになるばかりでなく,相手の不信まで買ってしまうのです.

 リーダーの場合,この「軽諾」のマイナスはひときわ深刻です.なぜなら,「発言の取り消し」ばかりやっていたのでは,部下の信用はえられず,自らの威信にかかわってくるからです.下手に雄弁よりも,寡黙を心掛けた方がいいのかも知れません.(8月24日)


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