温故知新


 第28話 前事忘れざるは後事の師 「戦国策」


 「前事」とは,昔のことです.これには,@自分の体験,A歴史上の経験,の二通りの意味が含まれています.

 それを肝に銘じておけば,現代をいき,将来を生きる上で参考になるのだと言います.特に重要なのは,失敗の経験に学ぶことです.それをしないと,何度も同じ失敗を繰り返す恐れがあります.これは賢明な生き方とは言えません.

 1973年,田中もと首相が国交回復の交渉で北京を訪れたとき,今はなき周恩来首相からこの言葉を送られています.言うまでもなく,それは,

 「日本人よ,あの不幸な事態を銘記し,同じ失敗を二度と繰り返してくれるな」

と言う意思表示に違いありません.

 思い出したくない苦い経験であればあるほど,しっかりと肝に銘じておかなければなりません.そうすることによって進歩も期待できるのであります.(8月12日)


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