第26話 窮すれば則ち変ず,変ずれば則ち通ず 「易経」
『易経』に拠れば,これが人間世界を貫く不変の法則だと言います.確かにそうであるに違いないと思います. 私たちの処世でもっとも気になるのは,窮したとき,つまりどん詰まりの状態に陥ったときの生き方です.相当な人でも,これで取り乱したり,やけを起こしたりして進退を誤ることが少なくありません.『易経』の言葉を信じるならば,そんなときこそ,慌てないで情勢の変化を待てばよいのです. ただし,指を加えて待つのではありません.『易経』の言葉を借りれば,「君子は器を身に蔵し,時を待ちて動く」なのです.つまり,能力(器)を磨き,それを身に蓄えながら満を持しているのです. こういう待ち方をすると,必ずや情勢の変化に応じて新しい展望を開くことが出来るに違いありません.(8月12日) 温故知新へ
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