温故知新


 第25話 功を建て業を立つるは,多くは虚円の士なり 「菜根譚」


 事業を成功させ,功績を立てるのは,率直で機転の利く人物だと言うのです.『菜根譚』はまた,「事を憤(やぶ)り機を失うは,必ず執拗の人なり」 事業を失敗させ,みすみすチャンスを逸するのは,決まって強情で融通の利かない人間だ,と語っています.

 成功するタイプは,虚円の士,失敗するタイプは,執拗の人

 この対比をよく考えて下さい.違った言い方をすれば,「虚円」とは,既成の考え方や固定観念にとらわれないで,情勢の変化に柔軟に対応できる資質のことを言っています.反対に「執拗」とは,自分の考えに固執する頑固な性格を意味しています.

 これでは,明暗を分けるのも当然でしょう.若いときは「虚円」でも,歳をとると「執拗」になりがちですから十分気をつけましょう.(8月12日)


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