第15話
貧しくて怨むなきは難く、富て驕るなきは易し 「論語」
財産もあり地位もあれば、自分では随分気をつけていても、ついそれが表面に出て、人を見下したような態度をとりがちだです。恵まれた状態にあっても人を見下した態度をとらないのは、なかなかできた人物であす。
しかし、孔子に言わせればそれはまだ易しい。難しいのは、貧しくてもひがみ根性を持たないことだと言います。
人間は誰でも不遇な状態に置かれると、何で俺だけこんな惨めな思いをしなければならないのかと、人や天を怨みたくなります。これは人情で自然であって、その反対はよほどできた人間でも難しいものです。
孔子は、逆境に育った人です。幼いときに父を失い小さいときから生活の苦労に耐え、貧乏暮らしの苦しさ、辛さを十分経験しながら成長しました。この言葉には、そういう人物の実感が込められています。(7月22日)
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